火車

2005年10月16日 読書
一気に引き込まれる推理小説です。最後に追っていた女性が現れる場面は頭の中にその情景が浮かぶようでした。この作品が映像化されたら是非観てみたい!

先月大阪行きの新幹線で読もうと思って買った本。
ずっとしまってあったのを最近引っ張り出して 空き時間に少しずつ読んでた。
後半は展開がスピーディで容疑者の女性の悲惨な過去が次々と明かになってくる。仮説に状況証拠が加わり確信を得てゆく主人公。 昨夜は残りを一気に読んだ。

推理小説だがカード社会の闇を鋭く指摘していたりして
お金が無くても夢が買える時代を切ってくれている。
買い物でキモチをすっきりさせてる人って多いんじゃないかな。
私もその一人。
もちろんこの本で悲惨な最期を遂げた女性のように 負債を抱えるほどでは無いけれど。
実に安易な方法でちょっとした辛い事から逃げている。
そして夫と向き合うのが嫌で安易に話せる 顔の見えない相手とメールで話して気持ちを落ち着かせて。
その方がコミニケーションとして楽なのは確か・・。
向き合って話すわけでは無いので 怒ったり悲しんだり というのが欠けたコミニケーション。
分かってはいるのに抜け出せないのです。



ISBN:4101369186 文庫 宮部 みゆき 新潮社 1998/01 ¥900

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索