ゆれる

2007年6月22日 映画
いつか観て見たいと思っていた映画。
もっとおだやかに兄弟の関係を描いた物語かと想像していたけれども、そうではなかった。
実家を継いで田舎に残った兄と、東京へ出てカメラマンとして成功した弟。
母親の法事で実家へ帰った弟だが、幼馴染の女性と兄とで出かけた渓谷で、兄の目の前で女性は転落死してしまう。
兄が殺人容疑をかけられ裁判になるのだが、法廷を通じて無実を信じる弟と優しかった兄との関係が交錯していくのだが。

優しくていつでも自分を守ってくれていると思っていた兄が、実は
想像以上に我慢を重ねて生活をしていた事。
それに気付かず、自由奔放に生きてきた弟。
何も無ければ、このまま兄も気持ちを抑えたまま田舎で静かに生きていたかのかも。
でも、何も無ければお互いに馴れ合いで本当の気持ちをぶつけ合う事も出来なかっただろう。
馴れ合い=思いやり? この方が良いのだろうか。
幼馴染の女性を取り巻いて、二人の抑えていた気持ちが法廷が進むにつれて激しく、露になっていく。
最後で明かにされる真実は観ていて想像出来なかった。
本当は、そうだったのね。
ラストシーンの兄の吹っ切れたような笑顔が印象的だった。
これで良かったんだよ”と弟に言っているような、そんな表情。
とても良い笑顔。

長男長女だからと家の事で我慢を重ねている人は少なくないんじゃないかな。
自分の兄弟関係を重ねて観てしまい、色々と思い出し反省してしまった。
この映画はそういう所を本当に細かく表現していたと思う。

明日は姉に電話をしよう。

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