ひょんな事からあの世と行き来を出来るようになった女性の話。
死別した人々との交流の場面は、大切な人を亡くした人から見ると心を絞られるように辛い。
会いに行って良かったのか、会わないほうが良かったのか。

主人公は死別した家族と会うために”走ること”を始める。
彼女のように走れば私も後悔を乗り越えられるだろうか。自分の中に区切りを付けるのはそれほど容易すくは無いけれども、
少しだけ前向きに考えられるようになったかもしれない。ほんの少しだけ。
そんな風に思えるほどに描写は爽快でまるで一緒に走っているように感じられる。


字数は少なめで読みやすく、読者に元気をくれるような一冊。
大切な人とお別れした人にもお勧めかも。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索